――――ド、ク、ン 

 

“それ”はいつも彼のナカの奥底で囁き続けている声。

普段は気にも留めない程の小さなモノだが、稀に何かの拍子に表に出てくる事がある。

 

――――ド、ク、ン 

 

“それ”は彼の一族の血の中に連綿と受け継がれて来たモノ。

ヒトという種がヒトのまま強大な“魔”に抗する為の力のカタチの一つだ。

 

――――ド、ク、ン 

 

消えてゆく。

限界を振り絞った四肢の重み。

『天眼』を全開にした事による眼と脳の鈍痛。

強烈な一撃もらった腹部の激痛。

血が喉を塞いだ事による息苦しさ。

 

――――ド、ク、ン 

 

動きを縛る痛み(モノ)はいらない。

余計な事を考える自分(モノ)もいらない。

必要なのは目の前の“アレ”を始末する為の機能(ジブン)だけ。

邪魔なモノは捨てて身軽にならねば。

 

――――ド、ク、ン 

 

身体が羽のように軽くて今なら空も翔べそうだ。

視界が物凄くクリアでまるで全身が眼になったみたいに周囲の状況が手に取るように解かる。

頭は馬鹿みたいに冴え渡ってこの瞬間にもそこの“ソレ”を殺す為の手順(ミライ)が幾つも浮かんでくる。

あとは解き放つだけ。

脳裏に浮かぶのは鞘に納まったままの刀。

躊躇無くその柄を掴み、一気に抜刀する。

瞬間、彼は“切り替わった”。

 

 

 

永月譚〜月姫〜序章‐第九話

 

 

 

「む?」

小さな咳と共に血を吐き出していた慧の動きが唐突に止まった。

もはやエンハウンスに彼に対する侮りなど一片も無い。それどころか最大級の難敵と認識していた。

先程の攻防で慧は武器を失っていたが隠し持っている可能性はあったし、次に何をしてくるか予想が付けられない相手だ。

だから彼は一気にトドメを刺さんと踏み出しかけた足を止めた。用心してしすぎる事はあるまい。

蹲っていた慧がスッと起き上がる。ダメージを感じさせない滑らかな動作にエンハウンスは警戒をさらに高めた。

もうダメージから回復したという事は流石にありえないと思うが……。

エンハウンスがそう考えを巡らした時、俯き加減だった慧の顔が上がった。

――――戦慄(ゾクリ)

殺気に中てられた訳ではない。

闘気に呑まれた訳でもない。

眼が合った。ただそれだけで、

“殺される”と直感(りかい)した。

「――――ッ!?」

次の瞬間、慧は既に目の前にいた。

左手は頭の横にまで引かれ、人差し指と中指は真っ直ぐに伸ばされている。

貫手。狙いはこちらの眼。

咄嗟に判じてエンハウンスは首を捻った。

頬を掠めた慧の手が顔の右側を通過していく。

(か わ し )

た、と思った途端、

「グ、ああああああああ!!!」

左の視界が灼熱に染まった。

さらに傷口をこじ開けようとする圧力にエンハウンスは絶叫する。

無事な右の視界では慧が右に、本人からすれば左に移動していくのが見えた。

程なくしてかかっていた力が消え、ほぼ同時に背後で何かが着地する音がする。

溢れ出てくる血を押さえながら、振り返った先では慧が先程吹き飛ばされた自分の刀を拾っていた。

そして無造作に左腕を振る。その指先から何から外れた。

放物線を描いて落下していくそれは……エンハウンスの左目。

あの時――エンハウンスに貫手を躱された後、慧はそのまま相手の頭部を抱くように腕を回して逆側から眼を抉ぐり、さらには眼窩に指を引っ掛け、そこを支点に自分の身体を振り回して刀の落ちた方に跳んだのだ。

慧の動きは停まらない。

素早く刀を拾い上げた慧は間髪入れずに疾駆した。

速い。元より慧の敏捷力は人間離れしていたが、今の彼はそれまですら凌いでみえる。

実のところ速さ自体は今までと変わらない。ただ動きに無駄が無くなった事と、動き出すのが速くなった、つまり反応速度がさらに向上した事で結果として今まで以上に速く見えているのだ。

加えてあくまで瞬発的な最高速度でしかなかったものが、今や純粋な速度として“維持”されている。

どれも俄かには信じがたい変化だ。

元より高かった技量と反応速度がさらに跳ね上がる等、コイツは機械か何かかというレベルだし、速さの維持に至ってはどう考えてもヒトの限界を無視している。

人間が全力を出し続けられる時間は概ね決まっており、それは鍛錬云々で如何にかなる問題ではないのだから。

仮に限界を超えて力を振るえたとして、それは間違いなく自分の肉体を破壊する行為である。

この戦闘に勝利できても慧自身無事ではいられないだろう。

振るわれた一撃を受け止め「一体何を考えてこんな……」と慧の顔を覗き込んだエンハウンスはかつてない怖れが奔るのを感じた。

元々感情の発露に乏しかった慧だが、今の彼からはさらにナニかがゴッソリ抜け落ちてしまった気がする。

生きている者としての“生気”とでも言えばいいのか。辛うじて残っていた人間味がキレイに無くなってしまっているのだ。

今慧に残っているのはコチラを殺そうという意思……いや、衝動だけだ。

殺す事しか考えていないのではない。殺す事しか残っていないのだ。

機械というのもあながち間違いではないかも知れない。

今の彼は例えるなら“殺人機”。たった一つの目的の為の機能だけを持たされた特化存在だ。

もし眼前にアルトルージュを投げ入れても慧はそれを障害と見なし、彼女切り捨ててこちらに突っ込んでくるのではないか。

そんな馬鹿げた発想がすんなり浮かぶ程、今の慧は異質だった。

「う、おおお!!!」

浮かんだ恐怖を振り払うようにエンハウンスは雄叫びを挙げ、力任せに剣を押し返した。

とりあえず間合いを開け、いったん仕切りなおそうと考えたのだ。

限界を超えた力を発揮していてもまだ単純な膂力ではエンハウンスに分がある。

慧は抵抗らしい抵抗もできずに吹き飛ばされ……なかった。

彼の身体はふわり、と、突然羽毛にでもなったかのように勢いなく後方に漂っただけに止まる。

「――!」

しまった、と叫ぶ暇も無い。

開いた距離は二メートルもない。この二名にとってこの程度の間合い、無いも同然。

そして力を込めて動いてしまったエンハウンスには慧の次の行動に対応するだけの余裕が無い。

許された行動と言えば僅かに身を捻る事くらい。

彼はそれでも何とか後方に跳ぼうとし――

 

――斬!

 

慧の一閃がその右腕を叩き斬っていた。

 

 

 エンハウンスの口から声にならない叫びが迸る。

単に腕を斬り落とされた痛みだけではない。

魔剣の力で肉体まで変化している彼にとって今や右腕と一体となっている『アヴェンジャー』こそが本体と言えなくもない。

そのリンクが無理矢理断線させられたのだ。ラインの断絶とそれに伴う変身の強制解除により受けた衝撃はタフなエンハウンスをして、残りの体力を根こそぎ奪われる程のものだった。

もはや受身を取ることもできない。跳んだ勢いのまま数メートル距離を開けたエンハウンスだがそのまま転倒した。

対する慧は次の動作に入っている。グッと身を屈め、飛び出す為の予備動作。そしてエンハウンスに次撃を躱す力は残っていない。

確定された結末に身を固めたエンハウンスの眼前で慧の脚に爆発的な力が込められ、次の瞬間慧は盛大にすっ転んでいた。

「……………………え?」

間の抜けた声が漏れる。

テンパりすぎて自分に都合の良い幻でも見ているのかとも思ったが、うつ伏せに突っ伏した慧の姿が消える事はなかった。

しかも転倒時に足元にあった瓦礫に頭を打ち付けたのか、割と豪快に流血している。さっき聞こえた「……ゴリ」という音は空耳ではなかったようだ。

…………微妙に嫌な光景である。

何とも言えない沈黙が広がる中、当の慧が「ウッ」と呻きながら上半身を上げる。そして猛烈に咳き込みながら鮮血を吐き出しだした

本当に喉が血で塞がったままあれだけ動いていたと言う事だ。

エンハウンスはその事実に戦慄しながら、だが目の前の光景に先程までの奇妙な緊張感が弛緩していくのを感じていた。

咳き込んだと言う事は慧はさっきまでのヒトとは思えない訳のわからないモノではなく、まともな人間に戻ったと言う事なのだから。

と、そこまで考えた所であの怖れが再燃してきた。

そうだ。一体何を安心している? 今自分は間違いなく殺されていた。まだ生きているのは単に幸運に恵まれたからに過ぎない。

荒い息を吐きながら、何とか顔を上げてこちらを見据えてくる慧を見返すとその右足が力無く投げ出されているのに気付いた。

あれが慧の転倒の原因だろう。つまるところ彼の出鱈目な動きに彼自身の身体が付いていけなくなったのだ。

だが慧の足があとほんの一秒もっていたら? 自分の後退がもう少し前で止まっていたら?

結果は明白だ。そして自分をそこまで追い詰めたのが目の前の人間なのだ。

(コイツは……ここで殺しておかなくてはならない!)

さもなくばいつか七夜慧は恐るべき強敵として再び自分の前に現れるだろう。そうなった時、果たして今回のように切り抜けられるだろうか……?

その恐怖に後押しされるように、エンハウンスは悲鳴を上げている身体を立ち上がらせた。

傍らに落ちていた魔剣を、その柄を握ったまま硬直している己の右腕にも構わず掴み上げた所で彼の眼はこちらに飛来する火球を捉えた。

「アルトルージュ・ブリュンスタッド!?」

火球に魔剣を叩き付ける。火球は炸裂し、辺りを炎で包んだ。

それは直撃に比べれば微々たる威力だったが、疲弊した身体をよろめかせるには充分だった。

ちなみにエンハウンスのすぐ傍で倒れている慧もしっかり巻き込まれている。

まぁ魔剣の炎すら無効化する慧に魔術程度なら如何という事も無いだろうという判断での援護射撃なのだろうが、実際にはそうわかっていてもなかなかできるものではない。大した決断力と賞賛するべきか微妙な所ではある。

「チィ、限界か!」

近くの瓦礫に手を突いて立ち上がっているアルトルージュからはさらに何発もの攻撃魔術が撃ち込まれてくる。

自分と同じく消耗し切った慧ならともかく、片足が無いだけのアルトルージュを仕留める余力は残っていない。

正直吸血鬼に背を向けるのは我慢がならないが、道連れにでもできるならともかく自分だけが一方的にやられるのでは意味が無い。

エンハウンスは素早く決断すると魔剣を盾にしつつ、その場を離脱した。

 

 

「ふう」

エンハウンスの気配が遠のいていくのを確かめて、アルトルージュを安堵の息を吐いた。

まだ全て終わった訳ではないが当面の危機は脱したと考えていいだろう。

怪我の功名と言うか、曲がりなりにも飛行が可能になったので町を出るのも難しくない。

問題は慧の方だがどう見ても自力で移動できる状態ではない。どうしたものだろう。

そんな事を考えながら慧の傍まで移動したアルトルージュは、ハッキリと彼の状態を見て息を呑んだ。

一体いつ負ったのか。慧の身体には大小様々な打撲や裂傷が刻まれていたのだ。

「こんな酷い怪我いつの間に……ねぇ、大丈夫なの?」

「……うわー、すっげぇ殺したい」

「?」

小さく漏らされた慧の呟きにアルトルージュは不思議そうに首を傾げた。

実はこの大怪我の原因は他ならぬアルトルージュだったりする。

彼女の放った魔術は確かにそれ自体が慧を傷付ける事は無かった。

しかし魔術の余波で吹き飛ばされた瓦礫が慧に降り注ぎ、碌に身動きも取れない彼は避ける事も防ぐ事もできずに瓦礫シャワーの洗礼をただ甘受するしかないという実に悲惨な状況に陥っていたのである。

「ご、ごめんなさい……」

ようやくそれに気付いたアルトルージュは、流石に気不味そうに謝る。それに対し慧は「構わない」と手をひらひらさせた。

ちょっぴり恨む気持ちが無いでもないが、アルトルージュの行動のおかげで命を拾ったのも事実である。そこまで責めるつもりは彼には無かった。

上げた手をゆっくりと下ろす。ただそれだけの動作すら辛そうにしている慧に再びアルトルージュは心配そうに声をかけた。

「私のせいの分を差し引いても辛そうね。本当に大丈夫なの?」

「ああ。割と慣れてる。単に動けないだけだし、死ぬような事は無いだろう」

慧の戦闘技能。その基となった七夜の暗殺術は人間の肉体の性能を限界まで引き出す事を可能にしている。

しかし常時そんな状態では肉体は容易く崩壊してしまう。結果、要所要所で一瞬だけ限界性能を発揮するに止まる訳だがそれでも反動は蓄積する。元々長期戦に向いた戦闘スタイルではないのだ。

今回はそうした所にさらに限界を超えた能力を引き出した為、あっさりオーバーヒートしてしまったという訳である。

現在彼の身体は強烈な筋肉痛−こう書くと何だかショボイが、常人なら激痛で気絶するレベルだろう−に苛まれている筈だ。

右足は運がよければ麻痺しただけで済んでいるかも知れないが、下手をすると骨折や筋肉の断裂の可能性もある。

「動けないだけって……充分に大変だと思うのだけど」

「まぁ一日も転がってれば身体も動くようになるだろう。気にする事は無い」

「あのね……」

顔を歪ませる慧にちょっと楽観すぎやしないかと文句を言おうとしたアルトルージュだったが、その眼差しに何となく違和感を覚えて言葉を切った。

「貴方……その眼……」

「ああ……ちょっと『眼』を使いすぎただけだ。これもしばらくすれば治る」

東洋人らしい黒い色に戻っている慧の眼。こちらの顔を見ている筈のそれは微妙に焦点がズレていた。どうやら一時的に失明しているようだ。

動けない上に眼も見えない。今の彼を殺す事など簡単だ。

『死者』の一体でも来れば終わりだろう。この町の『死者』はアルトルージュと慧によって大部分が掃討され、残りもエンハウンスの炎に巻き込まれて薙ぎ払われた可能性が高いが、それでも全滅したという保証は無い。

当然慧をこのまま放置して帰還するというのは却下だ。もしこれで彼が死ぬような事になったら寝覚めが悪すぎる。

「とりあえず怪我を治すわ。眼の方は手が出せないけど、単なる外傷だけなら簡単なものよ」

「結構だ」

「変な遠慮はいらないわ。『治癒』くらいの魔力、私にとっては大した労力でもないし」

「いや、そういう意味じゃ……」

何故か拒もうとする慧に構わずアルトルージュは治癒魔術を施した。だが慧の怪我は掠り傷一つ癒される事は無かった。

「効かない!? どうして……」

「だからいらないと言ったろう。御覧の通り、俺には効果が無い」

そう言えば彼にはあの魔剣の炎すら無効化する程の絶対的な防護力があったのだ。だがそれを治癒魔術にまで発揮する意味がわからない。

「だったらその……どういう能力かは知らないけど、それを解きなさいな。治癒にまで抵抗する必要もないでしょう?」

「無理だ。これは俺の意思で発現している現象じゃないんだ」

何時の頃からか、彼の身体は向けられた“神秘”の力を一切受け付けなくなっていたと言う。

自分の意思で制御できず、それ以前にそう言った“力”が働いている気配も無い。

体質、とでも表現するしかないその特性は“神秘”に属する力が彼にもたらす危害はおろか補助すらも跳ね除ける、ある意味完全無欠の鎧なのだ。

慧の防御技能があそこまで磨き上げられていたのも納得できる。治癒を受ける事すらできないなら、迂闊に大怪我を負う訳にはいかない。

彼から感じる魔力の不自然なまでの少なさもこれに依るモノだろう。

放置も却下、回復も不可能と言うなら現状取れる手段は一つだけ。

「貴方を私の城に連れて帰ります。異論は無いわね?」

むしろ異論なんぞ聞く耳持たんとばかりな威圧感を放つアルトルージュに慧は微かに頷いた。

「現状ではそれが最善か。よろしく頼む」

「任せなさいな。死徒の姫は恩を仇で返すような礼儀知らずではなくってよ」

にっこりと微笑むとアルトルージュは慧の傍らに跪いて、彼の身体に手を回した。

触れた際、慧から呻き声が上がるがとりあえずは無視。

しっかりと彼の身体を抱き上げ、背中に生やしたままの翅を動かすと二人分の重量がゆっくりとだが浮揚した。このあたりのパワーは流石死徒と言うべきか。

空中で姿勢を安定させ、問題無く飛べそうと判断。

その腕に慧を抱えたまま、アルトルージュは従者たちが待っている筈の森へと飛翔を始めた。

 

 

 


 

後書き

あたらくしあ!(挨拶

いや〜色々あってまた期間空いちゃったですよ。

学校の卒論とか、あたらくしあとか、あたらくしあとか、あたらくしあとか!(まてぃ

まぁそこに加えて一回書き上げて、いつもアップ前に批評してもらってる友人に見せた所こういうやり取りがあった訳です。

悠久「どーよ?( ´─`)y-~~

ダチ「慧、強すぎ(゚Д゚ )

悠久「……マヂデ?( ´×`)

ダチ「マジで(´・ω・`)

悠久「ゴブァッ(*´д`)∠※.。・:*:・゚`☆、。・:*:・゚`★」

だから一回書き上げた話を作り直すのはシンドイっつってんだろーぐぁ!(ノ`皿´)ノ ┴─┴(自業自得。

とまぁこういう理由で新記録に遅れての更新となりました。

楽しみにしてくれている心の広い方々、本当に申し訳ありませんでした。

 

 

ハイ、とうとう長き初戦に決着が付きました。

え、エンハウンス逃げたじゃんって? だって殺すの惜しいキャラですもの。設定上ドラマを作りやすい。

いつか再登場……するよなぁ、この終わり方だと普通(笑。今の所未定ですが。

しかし今回かなり苦労しました。上でも書いたようにやっぱり決着の回を書いてるとどうしても主人公強く書きがちになってしまいまして。

強すぎと言われない範囲で極力戦闘能力を上げようという我ながらややこしい内容に挑戦してみた結果が↑な訳ですが……どうでしょう。

 

少々独自設定の説明をすると殺人鬼モードは『肉体の性能を極限まで引き出した上で、戦闘に支障をきたす機能(痛覚など)を遮断。同時に最も効率のよい“殺し方”を意識せず自然に行う事ができるようになる』って感じでしょうか。ある意味無我の境地。

私はこれもまた七夜の血に受け継がれる一種の超能力のようなものではないかと解釈しています。

七夜は生まれつき最高の“殺し方”を識っていると言う事。

基礎しか学ばず、また戦闘経験も全く無かった筈の志貴がプッツンした途端に驚異的な殺傷能力を発揮するのもこれ故かと。

ただしこの状態だと自分の肉体が崩壊しようが気にせず戦ってしまうので、正気のまま殺人鬼モードの能力を引き出すべく編み出されたのが七夜の暗殺術、と考えています。

 

 

話変わりますが慧の『反転』を書く為の参考にとネロ戦を見ようと思ったのですが、生憎直前セーブが無かったので久々に最初からやってみました。

 

『一階にある共通のポストを調べる。

六階のポストは五つ。そのうちの一つに触れて、ぞくりときた。

匂いをかぐ

間違いない。

六階の三号室が、彼女の部屋だ。』(アルクストーカー時の文)

 

何してんの志貴クン!?Σ(゚д゚lll)

すっかり忘れていた彼のヘンタイサン行為にビビリまくりますた。

 

 

それでは今回はこのあたりで。

 

次回、アルトのお城にお持ち帰りされた慧の運命は?

つか早く本編キャラを出したい悠久です。

 

 

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